子どもと山を駆け回っていて生まれた発想|放棄地の竹で作る“手作り門松”の楽しさ
子ども達と山の中を駆けて遊んでいたときのことです。
ふと、
「この竹で門松を作ってみよう」
というアイデアが浮かびました。
妻の実家や自分の土地で毎日竹を扱っているからこその発想ですが、
実際に作ってみると想像以上に楽しく、
しかも家の前に飾ると心が満たされるような達成感があります。
今回は、
家庭でも簡単にできる“自家製門松の作り方”
を、私自身の体験と失敗も含めて紹介します。
1. 竹を4本ほど選び、まずは洗うところから
使った竹は高さ1mほど。
細すぎず太すぎず、自宅の門に飾りやすいサイズです。
■ 最初の工程:たわしと流水で洗う
- 土や汚れが落ちる
- 仕上がりが気持ち良い
- 完璧に綺麗にはならないが、気持ちの問題として大事
見た目のためというより、
“自分の手で一手間かける”ことが楽しい工程でした。
2. こだわりたい人は「油抜き」をして光沢を出す
竹をガスコンロやバーナーで炙ると、油が浮き上がってきます。
浮いてきた油をウエスで拭き取ると艶が出て綺麗になります。
■ ただしデメリット
- ウエス(タオル)が黒く汚れる
- 洗っても取れない
- 接着剤のように固まるため再利用は難しい
私は軽く油抜きをしましたが、
やらなくても門松としては十分立派に仕上がります。
こだわるかどうかは好みでOKです。
3. 竹を斜めにカットする(これが意外と難しい)
使用したのは パイプソー(塩ビ用の細かい歯) です。
竹を斜めに切ると“門松らしい仕上がり”になりますが、
これがなかなか難しい。
■ カットのポイント
- 1本目を切ったら、それを基準に長さを揃えていく
- 切る時に竹が回りがちなので注意
- 精度を求めすぎず、楽しむ気持ちが大事
これはもう “体験として楽しむ” のが正解です。
完璧を求めた瞬間に難易度が上がります。
4. 100均のバケツで土台づくり|驚くほど安く作れる
私は 10Lの100円バケツ を使用しました。
■ 土台の作り方
- バケツに竹を3本まとめて立てる
- その周囲に土を詰め、固めて固定
- グラグラしないよう丁寧に踏み固める
門松は重心が大事なので、この工程が一番重要です。
5. 4本目の竹を4つ割りにしてバケツを覆う
バケツが見えていると生活感が出てしまうため、
外側を竹で覆います。
■ やり方
- 4本目の竹を縦に4つに割る
- バケツの高さに合わせて切り揃える
- 周囲に並べて“竹の外壁”を作る
- 麻ひも(100均)で結んで固定する
これだけで一気に“本格的な門松”の見た目になります。
6. 最後はお好みで装飾|梅・松・南天・千両など
ここまでくれば、あとは楽しむだけ。
■ おすすめの装飾
- 松の枝
- 梅の小枝
- 南天(赤い実)
- 千両・万両
- ススキ
- 竹の小枝
何を差しても絵になります。
自然素材はどれも竹と相性が良いため、
自由に組み合わせて問題ありません。
7. 完成した門松を自宅に飾ってみたら…
我が家では 12月1日から門前に展示 しています。
正直なところ、
「もしかしたら購入希望者が現れないかな…?」
と密かに期待しながら眺めています。
手作りだからこその温もりがあり、
既製品とは比べ物にならない愛着があります。
子どもと山を走り回った時間から生まれた作品なので、
家族にとっても思い出の宝物になりました。
まとめ:門松づくりは“体験そのもの”が価値になる
- 竹を選んで洗う
- 油抜きをするかどうか
- 斜め切りの試行錯誤
- 100均バケツで土台づくり
- 外側を竹で飾る
- 装飾を楽しむ
これらの工程はすべて、
手作りならではの達成感と愛着につながります。
門松は買うものだと思われがちですが、
実は意外と簡単に作れるし、
家族の思い出としても価値が高い作品です。