映画『イニシェリン島の精霊』観てきました
岡田斗司夫先生が絶賛しているので
影響をもろに受けて早速映画館へ直行
観てきた感想や考察を書いていきます
目次
上映している映画館が限られる
最寄りの映画館では上映されていない・・・
今までの生きてきた中で
観たい映画が上映されていないこと
なんてありませんでした
なんて恵まれて生きてきたことか
そんな希少な作品に巡り合えたこと
貴重な体験が出来たことに感謝します
そうやっていつもと違う映画館へ遠征することになりました
その新しい映画館では
水曜日が割引価格で観賞出来たのでラッキーでした
観客が多く香水を付けてきたことを後悔する
割引価格の日ではお客さんも多かったです
普段引きこもりの私は
外に出る日は特別な日
張り切って香水を付けて出かけます
その事を後悔したのは映画館内に入った時・・・
平日の昼間なんてガラガラだと
たかをくくっていたけど人が多くてびっくり
『これだと香水の匂いが気になる人がいる可能性が高い』
人に迷惑を掛けてしまうことは一番避けたい
私も一度映画館内で足の臭い人と出会いましたが
臭いが気になって映画の内容が入ってこないんですよね・・・
タイミング悪い時に映画館に来てしまい申し訳ございませんでした
映画の内容
妹と同じ部屋で寝てるパードリック
パードリックは妹と二人暮らし
そんな妹と同じ部屋で毎日寝てます
映画の中では強調して描かれていないので
観てる時は『仲いいのね』くらいの感想でした
思い返すと
少し様子がおかしいです
おっさんが妹と同じ部屋で寝るか・・・！？
しかも
人生で一度も女の裸を見たことがないという
そうです・・・
パードリックは小学校に1人は必ず居た
素朴で糞真面目な無害な部類の人間です
一般的な多数の人間からは
若干ずれている印象を持たれます
そんなパードリックと同じような
部類の隣人ドミニクも登場します
様々な人間がいる世界で
パードリックはどうやって生きていくのか
考えさせられます
世話をしてきた妹や親友コルムは
パードリックになんというメッセージを送るのか
コルムの『歯車が狂いだした』の台詞
コルムは左の指を全て切り落とし
その指をパードリックの家にぶん投げます
それが理由になったのかわからないが
妹は島を離れて本土に移住する決心をします
その後パードリックが愛していたロバのジェリーが
指を喉に詰まらせて死んでしまいます
それを聞いたコルムは
『歯車が狂いだした』と言います
それに激怒したパードリックは
コルムに『仕返しに家を燃やす』と告げて
本当に燃やします
・コルムはパードリックが嫌いで絶縁した
・コルムはパードリックが喋りかけてきたから約束通り指を落とした
パードリックには自分にも非があるとは
一切思っておりません
こういう描写があるとパードリックのような
人間とは本当に関与したくないと感じます
コルムは絶縁を宣言した後も
警官にぶん殴られているパードリックを
助けたりして本当はパードリックの事が好きなのに
絶縁までしてメッセージを送ろうとしても
パードリックは全く気づきません
コルムの覚悟を無駄にするパードリックとは
一生付き合いたくないし
付き合ってあげてるコルムや妹は素晴らしいと思います
心優しいコルムは
歯車が狂わなかったら
どうなると思っていたか考えていきます
パードリックの思考回路
パードリックは妹が本土に行くと伝えても
自分のご飯はどうするかしか気になりません
ロバが死んだことも全てコルムが悪いことにします
本土に行ってしまった妹から
家畜や家の世話はドミニクに任せて
本土においでと催促の手紙が届きます
自分の居場所はここしかないと思い込んでいる
パードリックはドミニク突き落として殺し
本土に行けない理由を作ります
パードリックの思考回路は直線的なのです
だから日中は良い人になるしか考えてません
世の中にはこういう人間もいます
コルムの本当の目的は
そんなパードリックに何を伝えたかったのか
ロバが死なずに歯車が狂わなかったらどうなっていたのか
コルムは
・妹をパードリックから解放させてあげたかった
・パードリックを自立させようとしていた
・コルムが先に死んでもパードリックに曲を残して元気づけようとした
妹が本土に出て行って
曲も完成したので
あとは仲直りするだけだったのに・・・
ロバが死んだことにより
家を失ってしまったが
流れに任せた結果なので
コルムに後悔はなく
パードリックとまた仲良く生きていくでしょう
妹が人生の途中で
パードリックの世話から解放されて
本当に良かったと感じました
指を落としてまで
妹を開放してあげたコルムの覚悟に感服します