昭和の芥川賞受賞作品『光抱く友よ』の感想

こんにちわ

専業主夫のSTEDです

 

昭和時代の芥川賞受賞作品である

『光抱く友よ』を読みましたので

感想を綴っていこうと思います

 

主な登場人物から

涼子・・・内気な少女

松尾・・・闇が深いが凛としている少女

千枝・・・松尾の狂母

 

内気な涼子は不思議な魅力を持つ松尾に

惹かれて交流を始める内に

松尾のプライベートを知り

 

学校や人の家や店や屋外での

松尾の振る舞いを見て

涼子は様々な感情になる

 

そうやって思春期の少女たちは

成長していくのだった

 

松尾の家庭環境が著しく悪く

千枝は元夫を怨み感情の起伏が激しく

松尾に当たり散らす日々

そんな松尾も外に助けを求めるが

良い出会いもなく現実に染まっていく

 

思春期のピュアな時代に

現実に染まっていくことが

どれだけ辛いことか

 

守ってくれる人間もおらず

ただ1人孤独に戦い生き抜く松尾は

遂には救いを求めない孤高な松尾となった

 

そこで出会ったのは涼子

涼子は内気で人に物言えない子

自分と真逆な松尾に惹かれるのは至極当然

  

そんな松尾との出会いをきっかけに

今までの自分から小さな成長を重ねていく

 

好きだった英語の先生への感情が

今までが嘘のように憎悪に変わったり

 

同世代の地獄のような環境を

目の当たりにして友を思いやったり

 

ただし孤高の松尾には

今まで培ってきた感性があり

無垢な涼子の想いとはギャップが大きくて

結局は双方相容れず別々の道で生きていきます 

  

価値観が全く異なる2人の少女は

友達でしたが光と影・月と太陽・水と油

一緒には居れませんでした

 

ですが

双方とも思うことがあったり

心の成長には繋がったと感じます

 

こういった少女たちの心の交流は

自分の思春期時代とも共通する何かを

感じ取れて懐かしい甘酸っぱさを思い出しました

 

当時の自分も松尾の気持ちを理解出来ずに

涼子のようになっているし

今なら松尾の複雑な事情も理解出来る

  

様々な環境に人が置かれているのも現実だし

複雑な環境で生きている人の感情を

察するには少女では荷が重いけど

その中でも行動出来るのが若さゆえ

 

英語の先生達も当時は

子供が多い中での対応で

深入りするのは難易度が高く

難しいことでしょう

 

松尾の環境問題は

辛い経験だとは思うし

そういった事実があるし

改善の余地はあるけど0にはならないし

 

色んな経験をした人間が

作り出す社会がより

魅力的な想像を生み出すし

何とか乗り越えて頂きたい

 

他人には何も出来ないから

自分で乗り切るしかない

 

ただ学ぶことを忘れず

柔軟に知識を取り入れて欲しい

 

彼女たちの未来が明るいことを祈ります

 

そして今日のブログは終わります

また明日さようなら

 

 

 

 

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