竹の焼却は何時間かかる?
実際に2時間で燃やせた量と安全に終わらせるための現実的な話
竹林整備や放棄地開拓を進める中で、多くの人が疑問に思うのが
**「竹の焼却って、実際どれくらい時間がかかるの?」**という点です。
この記事では、
放棄地を取得して10カ月、自分一人で竹伐採と焼却を行ってきた体験から、
- 竹の焼却にかかる時間
- 2時間で燃やせた実際の量
- 時間が伸びる原因
- 焼却を安全に終わらせる考え方
を、机上論なし・実測ベースで解説します。
結論:竹の焼却は「約2時間」で一区切りが現実的
結論から書きます。
適切に準備された燃し場で、条件が整えば
竹の焼却は約2時間で一区切りがつきます。
これは
- 着火
- 安定燃焼
- 投入終了
- 鎮火作業開始
までを含めた時間です。
※完全な冷却・残火確認は別工程として考えます。
実際に2時間で燃やせた竹の量
私が実際に焼却した量は以下の通りです。
- 体積:約2立方メートル(2m³)
- 重量:約100kg前後(乾燥状態の竹)
- 作業人数:1人
- 切断:最小限(基本は長物のまま)
この数字は、
**「盛っていない・体感と一致する実測値」**です。
ネット上では量の話がほとんど出てきませんが、
現実的にはこの程度が安全かつ継続可能なラインだと感じています。
竹の焼却時間を左右する5つの要素
① 竹の状態(最重要)
- 青い竹:爆ぜる・燃えにくい・危険
- 枯れ竹・割れ竹:安定燃焼しやすい
👉 枯れた竹を選ぶだけで、時間も安全性も大きく変わります。
② 切断の有無
- 細かく切る → 燃えやすいが体力消耗大
- 長いまま → 燃え方は緩やかだが作業が楽
私は
切断作業を最小限にして焼却しています。
理由は
- チェーンソーの消耗
- 体力の浪費
- 作業工程の増加
を避けるためです。
③ 燃し場の構造
- 囲いがある
- 地面を掘り下げている
- 風を直接受けない
この条件が揃うと、
燃焼効率は一気に安定します。
④ 風の有無
- 無風〜微風:理想
- 風あり:火の管理に集中力を奪われる
風が強い日は、
作業自体を中止する判断が重要です。
⑤ 投入ペース
欲張って一気に入れると、
- 火柱が上がる
- 燃焼管理が崩れる
- 結果的に時間が延びる
👉 少量ずつ・確実に燃やす方が結果的に早いです。
焼却時間に「鎮火」は含めるべきか?
重要なポイントです。
焼却作業=燃やして終わりではありません。
私の場合、
- 燃焼終了後
- 炭を山に形成
- 水を36L(ポリタンク2本)使用
- 残火確認30分〜1時間
ここまでを1セットと考えています。
つまり、
実質の作業時間は2時間+αです。
竹の焼却で一番消耗するのは「時間」ではない
実際にやってみて感じたのは、
一番消耗するのは体力ではなく、精神力
ということです。
- 火の粉の監視
- 爆ぜへの警戒
- 鎮火後の不安
これを2時間続けるため、
短時間でも集中力を削られます。
そのため私は
「連続使用しない」「欲張らない」運用を徹底しています。
竹の焼却は「早く終わらせる作業」ではない
検索すると
「早く燃やす方法」を探す人が多いですが、
現場では逆です。
事故を起こさず、何も起きないことが成功。
そのため、
- 量を決める
- 時間を区切る
- 余裕を残す
これが結果的に
一番早く、確実に終わる方法だと感じています。
まとめ:竹の焼却は2時間が現実的な目安
- 竹の焼却は約2時間で一区切り
- 2m³・約100kgが安全ライン
- 時間を左右する最大要因は「竹の状態」
- 鎮火・残火確認まで含めて計画する
- 欲張らない方が結果的に早い
放棄地取得から10カ月、
このやり方が最も無理なく続けられると確信しています。