竹の焼却前に必ず確認するチェックリスト
放棄地で実際にやっている安全確認を全公開
竹林整備や放棄地開拓で避けて通れない作業が竹の焼却です。
しかし焼却は、始めてから気付いても遅いことが多い作業でもあります。
この記事では、
放棄地を取得して10カ月、実際に竹を焼却してきた経験から、
- 焼却前に必ず確認している項目
- これを飛ばすと危険になるポイント
- 作業を中止する判断基準
を チェックリスト形式 でまとめました。
「知らなかった」では済まない作業だからこそ、
準備段階で8割が決まるという前提で書いています。
結論:焼却は始める前にほぼ勝負が決まる
先に結論です。
焼却作業は、火を付ける前の準備でほぼ安全性が決まります。
- 竹の状態
- 燃し場の状態
- 天候
- 水の確保
この4点を外すと、
どれだけ慎重に燃やしても危険が残ります。
竹焼却前チェックリスト【完全版】
✅① 燃やす竹の状態確認(最重要)
- 青い竹が混ざっていないか
- 枯れて乾燥しているか
- 割れが入っているか
- 太すぎる竹を避けているか
👉 青竹は爆ぜるため、基本的に焼却しません。
✅② 竹の投入順を決めているか
- 細い竹 → 着火用
- 割れ竹 → 主燃料
- 太い竹 → 火が安定してから
場当たり的に入れないことが重要です。
✅③ 燃し場の整備は済んでいるか
- 雑草・落ち葉は除去したか
- 前回の炭・灰は整理されているか
- 囲いが安定しているか
- 拡張が必要なら事前に済ませたか
👉 焼却中に整備はできません。
✅④ 火柱の上限を決めているか
私は以下を基準にしています。
- 囲い天端+1m以内 → 継続
- 超えそう → 投入中止
基準がないと、必ず欲張ります。
✅⑤ 風向き・風速を確認したか
- 無風〜微風か
- 突風の予報はないか
- 風下に可燃物はないか
少しでも不安があれば
その日はやらないが正解です。
✅⑥ 消火用の水を十分に確保しているか
私の基準です。
- 最低30〜40L
- すぐ使える位置に配置
- 途中で取りに行かない
👉 水が足りない状態で火を付けない。
✅⑦ 服装・立ち位置は安全か
- 化繊ではない服
- 手袋着用
- 顔を近づけない
- 風上に立つ
爆ぜた時、
火の粉が顔に来ない位置を常に意識します。
✅⑧ 焼却後の時間を確保しているか
- 鎮火作業
- 残火確認30分〜1時間
- すぐ帰らない
👉 「燃え終わったら終了」ではありません。
✅⑨ 天候の後押しはあるか
- 翌日または当日に雨予報がある
- 湿度が高い
これは必須ではありませんが、
精神的な安心材料になります。
✅⑩ 作業を中止する判断基準を決めているか
私は以下の場合、即中止します。
- 風が出てきた
- 火柱が制御できない
- 疲労で判断が鈍った
- 不安を感じた
👉 焼却は「やらない判断」が最も重要です。
チェックリストを使う理由
焼却作業は、
- 慣れるほど油断が出る
- 同じ作業でも条件が毎回違う
だからこそ、
毎回同じチェックを通すことが安全につながります。
私は頭の中で
このリストを毎回なぞってから火を付けています。
まとめ:焼却は準備がすべて
- 竹の状態確認が最優先
- 水・風・燃し場は事前に整える
- 火柱の上限を決める
- 焼却後の時間も確保する
- 不安があれば中止する
放棄地取得から10カ月、
このチェックを守ることで
大きな事故なく焼却を続けられています。