芥川賞作品『破局』の注目ポイントご紹介します

小説といったら芥川龍之介

 

その名残やイメージが権威バイアスに

拍車を掛けており小説を選ぶ際は

芥川賞作品を第一優先

 

もっと柔軟に考えれる広い視野が欲しいです

  

そこで

今回読んだ作品は『破局』

 

早速解説&注目シーンの紹介をしていきましょう

 

※私はブックオフで100円~300円程度で

売られている芥川賞作品は大体読破しておりますが

読解力は人並み以下と感じておりますので

解説がショボくてもご了承下さい

 

目次

ラガーマンで鍛える男

主人子は鍛えることが好きで体格も良いです

 

向上心もあるし継続力もあるし優しいです

 

作者が自分の理想の相手を

書いている気もしましたが

とにかく印象は良いです

 

小説あるあるですが

文字を読んで想像する世界は

5割程度美化されていますので

彼女である灯や麻衣子は美人だし

主人公陽介もカッコよく感じてしまいますが

 

現実の世界に戻って

世の中を見渡すと様々な人間がいるので

見た目が美しい人間だらけではないと突き付けられます

 

このギャップが気持ちいいですよね

空想に浸れるのが楽しいです

主夫になってそろそろ一年が経ちますが

妄想に浸れる楽しさを覚えました 

 

そして美しさとは見た目ではなく

その人間が持つ『まなざし』だと

言うことは知っておりますのであしからず

 

見た目も大事ですが

『まなざし』が肝心です

 

先輩や先生も呼び捨て

ラグビー部の佐々木監督には

大変お世話になっているにも

関わらず小説内では呼び捨て・・・

 

陽介の本心は謙虚さがないのかもしれません

 

ラグビー部の先輩で元主将だった人物にも

食事をおごって貰ったりして

お世話になっているのに呼び捨て・・・

 

内心では敬ってないのかもしれません

そういう気持ちはふとした瞬間出てしまうので

気を付けないといけませんよね

 

裏表のある人間関係が苦手な私には

こういう付き合いは大変だなと感じてしまいました

 

最小限の人間関係で生きていられる

今の生活が最高に楽しく

タフなメンタルを保てて良かったと

改めて全ての事に感謝します

 

目指すは涅槃の境地

 

灯・・・麻衣子・・・

灯と麻衣子は陽介の彼女達である

 

灯はよれよれのトレーナーを

着ているけど小柄で弱々しく可愛いタイプ

 

麻衣子はワンピースしか着ないけど

知的な女性でミステリアスなタイプ

 

私の勝手なイメージですが

真逆な二人を描いたのも

作者の2面性が出ているのかもしれません

 

麻衣子の夜這いのシーンや

灯の激変ぶりが面白かったし

陽介の頑張る姿や

彼女たちを尊重する女性への意識の高さが

モテ男を作り出すのでしょう

 

最終的に各自が青春時代の経験を得て

新しいステージに移っていきますが

女性の行動が男の私には理解しがたかったです

 

灯は底知れぬ性欲とカフェラテを飲めるようになり

 

麻衣子はしっかりと議員への一歩を踏み出しながら

灯に接触して夜這いの件を話したりと

議員としてあるまじき行為をしているし

 

人間ってそんなもんでいつでも変わるよね

 

芥川賞作品って振り返って考える伏線回収が無くて

淡々と物語が進んで終盤を迎えて

物語を妄想出来た~って満足するのが正解な気がする・・・

それでは次回は『ニムロッド』になります、さようなら

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