芥川賞受賞作『パーク・ライフ』の魅力と読みどころ

芥川賞受賞作で有名な

『パーク・ライフ』を読ませて頂きました

 

単刀直入で面白かったです

 

その理由は

純文学である芥川賞受賞作品は

普段の生活にある何気ない出来事を

文章で表現していて

想像の世界がとても美しく感じれて

心が浄化するし

 

登場人物の台詞や

背景を想像しても

人それぞれの感じ方で無限大に

物語があるのが最高です

 

芥川賞受賞作品のような純文学作品とは

読み手によってガラッと感想が変わるし

読んでいる時の心境や年代や環境でも

大きく変化しますので

人生のポイントごとに読み返しても

新しい発見があってオススメの読み方です

 

それでは素人による

『パーク・ライフ』の注目シーンをご紹介していきます

 

主人公の初恋相手『ひかる』は男なのでは・・・

主人公の初恋相手は『ひかる』という

 

・学生時代からよくつるむ仲間だった

・体操部に所属していた

・仲間との海水浴の帰りにキスをした

 

女性というワードが出てきたのは

終盤で通称『スタバの女』に『ひかる』の

説明をしたときだけだったと記憶している

 

それまで『ひかる』の事を

男性で主人公は同性愛者だと想像しておりました

 

主人公の交遊関係も

瑞穂さんや近藤も女性で

そんなことから女性系の男性なのかと

勝手にイメージを膨らませました

 

主人公が海外でコーヒー屋を訪れた際に

犬を連れた老婆に見とれた時

『ひかる』の言葉をふと思い出した場面も

同性愛者を匂わせた気がしたのは私だけでしょうか

 

主人公が30歳前後で『スタバの女』に出会ったのは

性別関係なく人間を始めて好きになるきっかけだったような気がします 

  

最後の

『よし、決めた』にはそのような気持ちの表れではないでしょうか

 

登場人物全般的に詳しく語られない

登場人物は

主人公

スタバの女

同僚の近藤

友達の近藤

宇田川夫妻

トレーナー

気球をあげるおじさん

実の母

 

他にもちょろちょろ出てきますが

全員が詳しく語られません 

 

物語のメインは勿論主人公ですが

不明点が多く謎が多い人物で

想像力を掻き立てられます

 

日常の描写や回想の文章力が

見事で読みながら目の前に光景が浮かんでくる

作品でしたが文章では人物の細部を紹介せず

読み手に全て委ねてくるスタイルでした

 

スタバの女も主人公も同年代ですが

立派な人物で私ももっと濃密な日々を過ごして

人間力を上げないといけないと痛感しました

 

いつか私も何かの小説で主人公になれるように

慎ましく生活しながら魅力的な人間を目指していきます

 

  

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