芥川賞受賞作品『きれぎれ』を読んだ専業主夫の読書感想文

専業主夫のSTEDです

 

芥川賞受賞作品

『きれぎれ』を読みましたので

感想を綴っていきます

 

主人公は幻想に生きる

何が現実なのかがわかりづらく

読み手も文章に迷い込みます

 

現実の主人公は

知り合いの絵画展を

妻と観に行ってるくらいしか

情報が読み取れず

 

幻想の主人公は

金持ちの息子ですが

無職でプラプラしていて

不真面目でだらしない男です

 

親の財産で何も得られないような

高級な飲み屋に通っており

勿体ないなぁと感じたり

 

お見合いをわざと破断させたことを後悔し

別の女性と結婚した途端妻が醜く変貌して

明らかに結婚に失敗したり

 

親の財産が無くなり

金を借りに友人を頼るが

友人も全く余裕が無く

むしろ人間として成り立ってない状態だったり

 

冒頭からずっと幻想を見ているような世界で

宙に浮いているようなフワフワした感覚でした

 

現実の主人公は

一般的で外観からは異常なしですが

内なる部分はフワフワのグラグラなのかもしれません

主人公のよう幻想に浸る楽しさは

理解出来ますが表裏がここまで異なると

現実での生き方が苦しいのではないかと

感じてしまいます

 

ですが

ここまで幻想に浸れる時間が

作れるなら現実も満足して生きている事でしょう

 

幻想の主人公は

自分本位で生きており

特に悩まず後悔もせず

好き勝手に生きていることは

現実世界の主人公へのメッセージかもしれません

 

幻想の世界は

基本的に全てが醜く

主人公も同類で

美しい描写はなかったと思います

 

そんな世界嫌だなぁ

美しいものに囲まれるというか

美しいことを多く感じて生きていたいな

  

こういう酷い世界を読めたことで

自分の感性を磨いて

多くのことに感謝出来るようになりたいです

 

幻想の主人公に対して

言うこともないですが

幸せに生きて人に優しく出来ればいいなと思います

 

私は他人に対して感情を抱くのは

無駄という考えの為

唯一言うならば

吉原への嫉妬心が気になりました

  

対人の考えとして

相手を尊重したいので

深入りせず人は人で

我関せずスタイルがオススメです

  

この作品は忙しくて頑張り過ぎている時に

読むとより没頭出来ると感じましたので

たまの休みに一気読みをオススメします

  

それでは感想終わります、さようなら

 

 

 

 

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