こんにちわ
専業主夫のSTEDです
芥川賞受賞作品の
『ダイヤモンドダスト』を読みました
南木佳士著書
注目シーンや印象深いシーンを
ご紹介していきますので
どうぞご覧ください
登場人物のご紹介
和夫・・・看護師のシングルファーザー30代中盤と推測
松吉・・・和夫の父親で元車掌
正史・・・和夫の一人息子
悦子・・・和夫の年下の幼馴染
マイク・・・入院患者の末期癌でベトナム戦争経験者
俊子・・・和夫の妻で24歳で癌により死亡
和夫は俊子と結婚して
正史を授かるが
その生活は4年間で終わってしまう
俊子は学生時代に患った病気と
生きており今まで死と向かい合って生きてきた
死ぬことを理解しながらも
明日を生きていく人々には
事実を言いづらかったという
生物として子孫を残せたことや
終活を自然の中で家族と
平和に過ごせたことに
心から感謝したいと最後に言った
和夫の母親も和夫が10歳の時に肝炎で亡くなった
何の巡り合わせか
この一族の女は早く死んでしまう
正史にも和夫と同じような経験をする
そんな境遇の人間もいると
想像して読み進めて
心境を読み解いていく
そこで登場するのが
末期がんのマイク
ベトナム戦争で
戦闘機のパイロットだった頃
海に不時着した時に見た星空が
忘れられないという
綺麗な星空を配置した者がいる
その者に自分も配置されていると感じて
心から安堵したという
この文章を読んだ時に
感じたことは
『死ぬ間際に思い出す光景が欲しい』です
35歳の私が
思い描く最高の映像は
18歳の時の親友と見ていた星空
もっと色んな綺麗な映像を見たい体験したい
この小説では
人が死にますが
前向きに最後まで生き抜いていきます
弱っていく松吉ですらも
前向きに最後まで生きていきます
和夫は悦子に
弱々しく告白するだけですが
そういった経験を踏まえて
終活に備えていくのでしょう
死期を悟った者は
敏感になり逞しく美しい
と感じれる
とても楽しかった作品です
それではまた明日さようなら