芥川賞受賞作品『佐川君からの手紙』の感想及びレビュー

こんにちわ

専業主夫のSTEDです

 

『佐川君からの手紙』

昭和58年頃に芥川賞受賞した作品です

 

唐十郎著書

年譜を見る限り著者は芸能人で

有名だった可能性があります

  

様々な作品を通じて

感じたことが作品を

作っていることと思いますが

  

その内容が結構ハードながら

劇的でありハラハラしました

 

佐川君は今フランスの刑務所にいます

若い女性を殺した後

食肉したという

 

その事件を元に作品を作るために

佐川君と文通をしている私

  

取材を現地で行うためフランスに行きますが

そこで出会ったオハラという女性

佐川君にデッサンの授業でモデルしてから

その後も数回会話しております

  

場合によっては

オハラが犠牲になった可能性もあり

佐川君とも特殊な関係であり

重要人物であることは間違いないです

 

事件直前に被害者が

室内の窓から見下ろした景色に

オハラ居て目が合った瞬間被害者は倒れました

  

オハラは自分が彼女を

殺したと責任を感じているという話なのですが

実はオハラは私の妄想の人物だったのです

 

オハラは実の祖母キクをイメージした幻想だったのです

 

私は妄想癖があり

文中の初期にも伏線はあった気がしました

   

結末を読み終えた時

うぉーっと雄たけびを上げて興奮しました

  

これは芥川賞なのか・・・

直木賞ではないのか・・・

 

俺に賞の違いは分からないけど

作品はとても面白かった

 

思うに祖母キクは生前

ヤンチャが多く話も過大にする

難しい人物だが思い出深く

死ぬ直前は寝たきり状態だったことが

繋がってくるのではないか

 

幼少期に見ていた

過激なキクの妄想が膨らみ

寝たきり状態のキクの生への執念が

オハラの後悔と繋がってくるのではないか

 

キクは決して強い人間ではなく

弱い人間だが見栄を張った生涯に悔いを

感じてるのではないか・・・なんか想い耽るには良い作品・・・

   

それと

昭和の時代を感じるタバコを吸ったり

喫茶店で打ち合わせしたり

固定電話や文通と

時代を感じて懐かしい気持ちになりました

 

今は便利な時代になりましたが

昔はこれが当たり前だったと

綺麗な文章で読まされると

時の流れを濃く感じれます

  

まだ昭和58年は理解出来ますが

今後はより過去の作品を読み返していきますので

不明なことも出てくるでしょう

第一回受賞作品は昭和10年ですので

戦前の国家主義の思想も濃くなっていくことでしょう

 

いや~芥川賞面白い!!!

 

それではまた明日さようなら

 

  

 

 

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