芥川賞受賞作品『尋ね人の時間』を読んでみた

こんにちわ

専業主夫のSTEDです

 

本日は芥川賞受賞作品の

『尋ね人の時間』を読みましたので

注目シーンのご紹介をしていきます

 

さっそく書いていきます

 

目次

写真家の神島はモテる

写真家ということで

元来特殊な人間になります

   

他人とは違う魅力があるのでしょう

芸術的なセンスが高い人間は変わった人間が多いのです

 

社会からも認められており

それなりの写真家という設定です

 

そんな神島を誘惑する圭子という女

 

神島の年齢は出てこないけど

小学校高学年の娘がいることから40代前半

 

そんな男に20代前半のモデルの女が近づいてくるという

 

有名な写真家なら状況は理解出来ますが

誘惑してきた時点での圭子は

神島の事を理解しておらず

 

『ただの一目ぼれ』なのか・・・

 

話によると

圭子は神島が自分の父親に似ているという

 

そんなこと人生で一度あるかないか

可能性は極限に低い

ただ可能性が0ではない限り

いずれ必ず起こること

 

にしても

男からしたら羨ましい展開ですが

 

私は妻子を愛します

 

リゴドンダンス

ヨーロッパの踊りで

『リゴドンダンス』が紹介される

 

高齢者達が踊っている

一歩前進して二歩後退する

 

永遠と後ろに下がっていくダンス

 

『リゴドン、リゴドン、リゴドン』と歌いながら

 

何が楽しいのか不明だが

お経を唱えるのと同じ感じだろうか

 

高齢者が集中して

後退するダンスを楽しむ姿

 

それを人生に置き換えてみる

 

老いていくことを

受け止めた上で

楽しさに変えている

 

ダンスにして

歌にして

 

素晴らしい文化だと感じたし

いずれそうなる自分も

前向きに人生を全うしたいと感じた場面でした

 

それを神島の同業者である山田が

高齢者の背中だけを写真に納めて個展で発表しているのである

  

芸術って説明されないと理解出来ない・・・笑

 

見渡す限り荒野の中でバスを待つ

荒野の中でポツンとあるバス停

 

そこでバスをひたすら待つ

 

来るか来ないかわからないのに

 

そんな中で待ち人は

待ちきれず歩きだす

 

でも神島は歩きださず

ブランコに乗りながら観察しているだけ

 

遠くで砂煙が起きて

バスが来たかと思ったら

ただの砂煙だし

 

この場面は神秘的

 

あとは

空井戸で妹と遊んだ思い出

 

井戸に物を落とす描写を

幻想的に表現する文章

とても痺れました

脳内で文章を想像すると

瞬間で色んな空間へ連れてってくれます

 

芥川賞の良いところは

感じさせて考えさせてくれるところ

 

昭和も現代の作品も文章が綺麗で

読み手も満足です

 

ということで本日のブログは終わります

また明日もよろしくお願いいたします

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