芥川賞受賞作品『猛スピードで母は』を読みました

専業主夫のSTEDです

 

小説って楽しい

 

それが芥川賞受賞作品だと

ミーハーな私のテンションは上がる

  

最近では読み過ぎて

読んでない作品を手に入れることが

難しくなってきました

 

2000年以前の作品から

徐々にレア度が上がっていくので

古本屋のこまめなチェックを推奨します

  

今回は『猛スピードで母は』を

読んだので記憶に残ったシーンを

ご紹介していきますので

気になる方はご覧ください

 

タバコを吸う母

シングルマザーの母はタバコを吸います

 

オラオラ系の母親でありながら

過去は両親に従順でした 

その反動なのかもしれません

 

母親が若い時に両親に対して 秘めていた想いの

反動というのは凄いパワーを持っていますが

根っこの部分はそこまで変わらないものだとも思いました

 

両親が弱ったら面倒を見てあげる優しい一面もあって

厳しかった両親に対して対抗する気持ちと感謝の気持ちの

両方を持ち合わせています

 

この1980年代にはよくありそうな家庭環境ですが

両親が子供に対して半ば脅しのように支配しています

 

そういうのが必要な時もあると思いますが

支配的というのが両親の未熟さを表していると感じます

 

自分の子供と言えど結局は赤の他人で人間

何を考えているか全く分からない

 

気持ちを汲み取り人間として付き合っていくかが重要と考えます

 

家庭での立場を説明しお互いが理解して

より暮らしやすく生きていきたいものです

 

支配することは難しく体力を

消耗する割にコスパが悪いです

しかも通用しない人間もいることから

尊重し合う関係性を目指すことが合理的です

 

この小説では母親は実家を頼らざるを得なく

縁を切れない状態でいる為

面倒な人間関係を切れないでいると感じてしまいます

  

私もそうならないように

気を付けて生きていこう

 

主人公は弱気な小学5年生

主人公の慎は自己主張をしません

気弱です

普段は母親に圧倒されています

母親の性格なので悪意は全くありません

母親は生きるのに必死で子供にそこまで干渉しません

 

そんな環境で生きてきた主人公は受け身です

 

案の定友達にからかわれますが

小説の最後では須藤君と会話するようになり

母親にも少し意見が言えるようになったり

何がきっかけで成長したかわかりませんが

時の流れにより子供が成長している感覚を味わえます

 

文章を読みながら

自分の過去と重ね合わせたり

当時の友達を思い出したり、

心境を考えて慎の気持ちに寄り添ったりして楽しめました

 

これぞ小説の醍醐味

人の気持ちを考えて読める

歳を重ねるたびに小説の良さが分かってくる気がします

 

今日はここまで

さようなら

皆様も是非小説を読みましょう

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