芥川賞受賞作品『鍋の中』を読みました

こんにちわ

専業主夫のSTEDです

 

今回は芥川賞受賞作品の『鍋の中』を

読みましたのでご紹介していきます

 

この作品は

昭和時代の作品にて

30年以上前に発表されており

ここら辺の作品から

文章から昭和を感じることが

出来るようになってきますので

浸りたい方は要チェックです

  

『鍋の中』を

一言で表すとザッ芥川賞受賞作品

王道中の王道でした

それでは説明していきます

 

親戚の子どもが集まるばあちゃん家で料理を作る

主人公のたみちゃんは

両親が夏休みにハワイに出掛けて行ったので

その間ばあちゃん家にお邪魔しております

 

従妹の縦男とみな子と弟の信次郎と一緒に

 

田舎のばあちゃん家では

時間はゆったりと流れており

ばあちゃんは80代でヨボヨボ

 

だけど元気いっぱいで

子供達も笑顔が絶えません

 

とても幸せで平和で和やかな

日々が流れております

 

おばあちゃんの昔話を

沢山聞いて過ごして行く中で

先祖の事を考えたり

その運命について考えたりと

子供達は様々に思いを巡らせていきます

 

そんな時たみちゃんは

両親と血が繋がっていないことが

判明して困惑しますが

ゆくゆくおばあちゃんの話を聞いていくと

矛盾が多く話に不信感が生まれていきます

 

話しの結末としては

結局何が本当かわからないまま終わります

 

全ては読み手に委ねるスタイルです

そこで私はこう解釈しました

 

おばあちゃんの話しは全てが妄想ではない

いくつか真実も紛れている

でもそれはわからない

縦男もふみちゃんも信じるもので

不安定さが変わるなら

自分の信じたい物を信じればいい

 

信じたものによって

不幸や不安になるなら

幸せな選択を選んだ方がいい

 

何が本当かわからないなら

無理に知らないでいい

目の前のことが真実なのだから

それだけを受け入れよう

 

おばあちゃんの一言で傷付いて

おばあちゃんの信用がなくなったら不安になって

おばあちゃんには悪気はないのに

若い者が勝手に解釈して

勝手に心を動揺させている

 

ただの言葉

何が真実か見てもいないのに

 

それは鍋に放り込んだ具材と同じ

食べてしまえばもう終わり

 

嘘か本当かわからないことが多い中で

信じることは慎重に選ぼう

  

何も信じてはいけないのかもしれないけど

 

外で遊べるようになった信次郎

オルガンが弾けるようになった縦男

早起き出来るようになったみな子

みんなのご飯を作れたふみちゃん

 

と様々な成長をしたのは現実

 

こうやってフワフワした

世界で生きていた時代を思い出す作品でした

 

30代にもなると10代がとても懐かしく感じます

 

それではまた明日さようなら

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