芥川賞受賞作品『9月の空』は少しほろ苦い青春物語

こんにちわ

専業主夫のSTEDです

 

今回は芥川賞受賞作品の

『9月の空』の読書感想文です

 

芥川賞全集12巻に掲載されており

昭和の末期の作品になります

 

主人公は高校一年生の小林勇君

  

彼は剣道が上手です

そして夏休みには北海道に単独旅行する行動派

  

高校という組織に属していたら

小さな世界との関わりだけになってしまい

自分の可能性が狭まる恐れを感じて

単独で北海道に旅行することを決意します

 

自分が自分ではなくなる感覚や

世の中を疑う気持ちや

なんとも言い難い不安定な心情

 

それを抱えたまま成長していく過程は

多くの人が体験したことでしょう

 

小林君は決して弱い人間ではなく

むしろクラスでは1軍に属する人間

 

身長も高く運動も出来て

勉強は出来ないがある程度モテルというスペック

  

そんな種族でも

万人と同じような悩みを持っています

 

そして彼は状況を打破すべく行動しました

 

高校生ながらの突発的で無計画な行動は

若さという勢いがないと決して成しえないでしょう

  

ただしそんな行動は一生記憶に残る経験として

彼の今後の人生を左右するほど重要なものです

 

こういった世代の行動は

今では理解しがたいものですが

彼らなりに苦悩し考えて出した決断なので

背中を押してあげる大人になりたいものです

  

結果はどうあれ高確率でよい経験として残るでしょう

 

言葉としては簡単ですが

いざその状況に対面したときに

行動出来るか不安ですが理想は持っておきたい

 

今から高校時代に戻れないですが

今後高校時代を控えている若者には

接する機会はあるでしょう

  

若い時の経験ほど鮮明に記憶に残り

強力な経験値となり人生をより豊かにする

それを知ってか知らずか不明だが

行動出来た小林君は素晴らしい

 

そして恋に無頓着な小林君

剣道に夢中な小林君

 

いろんなことを経験して大人になっていくでしょう

 

というか昭和の時代に高校生なので

私より年上か・・・・

 

全体的に青春の匂いがする作品で

読んでるときはキュンキュンして

読み終えたときは清々しく

こういった青春物語は好きなんだよなぁ・・・

 

不器用な小林君をみて青年時代の何かを感じたい方は

ぜひ『9月の空』おすすめです

 

ということでブログは終わります

それではまた明日さようなら

 

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