草刈りハサミは何度でも復活する|1500円のアルミハサミを使い倒すメンテ術
竹林整備や開拓作業を続けていると、道具の寿命や扱い方に対して自然と目が肥えてきます。
チェーンソーの刃の目立てはうまくいきませんでしたが、
草刈りハサミだけは“何度でも復活する道具” だと実感しています。
私が使っているのは、
刃渡り15cm・1500円のアルミ製草刈りハサミ。
草刈りから枝落とし、竹藪の伐採まで幅広く使っています。
今回は、
「なぜ草刈りハサミは復活し続けるのか?」
「どうメンテをすれば長持ちするのか?」
という実体験をまとめます。
1. 1500円のハサミでも“仕事で選ばれる道具”になる
草刈りハサミは高級品である必要はありません。
特にアルミ製の軽いタイプは、長時間作業で疲れにくく、
動きがスムーズなので私の作業スタイルと相性がいい。
- 軽量
- 錆びにくい
- 切れ味が素直
- 分解も簡単
このあたりが、安くても優秀と感じるポイントです。
2. 竹藪伐採では刃こぼれが発生するが、それも“想定内”
竹は固いので、ハサミに負担がかかります。
- 枝の節
- 乾燥した細竹
- 地下茎の残り
- 木の根の周辺
こういった「硬いポイント」に刃を入れると、
どうしても刃こぼれが発生します。
しかし草刈りハサミは、
刃こぼれしても “研げば確実に復活する” のが最強の特徴です。
チェーンソーは丸やすりだけでは完全には復活しませんが、
ハサミは研ぎに対する反応が早く、
ほぼ100%切れ味が戻ってきます。
3. 研ぐときは100均の砥石で十分。復活が早い
私が使っている砥石は100円ショップのもの。
それでも十分に実用レベルです。
■ 研ぎのポイント
- 刃の角度を一定にする
- 軽い力で均等に研ぐ
- 部分的な刃こぼれは強めに
- 内側ではなく“外側の面”を中心に当てる
これだけで切れ味が蘇ります。
草刈りハサミは研ぎが素直に効くので、
メンテが1番コスパの良い道具です。
4. 研いだあとに“油”を塗ると寿命が伸びる
忘れがちですが、研いだ直後は
刃の表面が裸になるため 錆びやすい状態 です。
私は
- サラダ油
- オリーブ油
- 機械油(あれば)
など「どんな油でもOK」というスタンスで、薄く塗っています。
これだけで格段に寿命が伸びる。
軽く一拭きで済むので、
メンテの最後の一手として非常に重要です。
5. 固いものを切るときは“一気に切る”と労力が最小に
竹藪で固い枝や若竹を切るとき、
中途半端に力を入れて何度も挟むと逆に体力を使います。
■ 効率の良い切り方
- 刃先ではなく“根元”で切る
- 力をためて一気に切る
- 軽く撫でるように切らない(刃こぼれしやすい)
ハサミを長く使うためにも、
固いものは一撃で切るほうが効率的です。
6. 切れ味が悪い状態で作業すると“全てが悪循環”になる
この点は本当に大切です。
- 切れない → 力が必要
- 力が必要 → 手首・肘が疲れる
- 疲れる → 作業精度が落ちる
- 精度が落ちる → さらに刃を痛める
つまり、
メンテをサボると労力もリスクも倍増する。
たった5分の研ぎで作業効率が2〜3倍になるので、
道具を整えることはそのまま“自分を整えること”にも繋がります。
まとめ:良い道具×小さなメンテ=最強のコスパになる
1500円の草刈りハサミは、
- 刃こぼれしても復活する
- 砥石で何度でも研げる
- 油を塗るだけで寿命が伸びる
- 竹藪など固いものを切るときも工夫次第
- 良い状態なら作業効率が大幅に向上
安くても、手をかければ名刀のように働く道具です。
開拓作業は体力勝負の側面もありますが、
道具のメンテひとつで作業の質が変わる。
その小さな積み重ねが、
結局は“最強のコスパ”につながると実感しています。