芥川賞受賞作品『愚者の夜』は納得の内容

こんにちわ

STEDです

 

芥川賞全集を読み漁って

過去作品を楽しんでおります

 

ブックオフで探す手間もなく

芥川賞を楽しめるという

なんとも贅沢な日々を過ごしております

 

齢35歳にて

会社を退職し自宅に引き籠り

小説や筋トレや瞑想やゲーム・

ブログ・サックス・英会話・市民農園・

コーヒー・お茶とマイペースに日々生きてます

 

そんな毎日の中で

全く違う世界に連れてってくれる小説

 

頭の中で人物を思い描き

背景を想像し楽しむ

それは夢の中世界と

同じで汚れもなくピュアで綺麗な場所

  

という環境の中で今回は

『愚者の夜』を読ませて頂きました

 

このご時世は海外を拠点にした作品が多いと感じますが

バブル時代はやはりそういった傾向があったのかもしれません

 

ということは今中国やインドで流行っている小説は

外国拠点の小説が多いかもしれませんね 

 

主人公はとある夫婦で

流浪の日本人でセキタ?セイタ?という

読めない漢字の名前でした

オランダ人妻のジニーちゃんからは

リノと呼ばれています

 

2人は世界を旅する風来坊で

マラリア?で死にそうになっていた

リノをジニーちゃんが助けたことを

きっかけに出会い結ばれていきました

 

自由奔放なジニーちゃんは

性に対してもおおらかで

結婚してからも色んな恋愛を楽しみます

  

それをリノは受け入れられず

葛藤する日々を描いていきます

元来風来坊で執着もなく

風に吹かれるまま生きてきたつもりが

ジニーちゃんに対しては

無様を承知でも未練がましく執着してしまい

本心では執着と切り離せない心の葛藤があります

 

日本に居座ることが出来ずに

世界を旅してきたが結局は

日本の旅行会社に就職したり

祖国に帰ってきたりと

ジニーちゃんに対してだけでなく

日本に対しても執着があったことが伝わります

 

自己評価は高くなく地に足をつけて

生きておらずフワフワした生活で

常に迷って生きている感じが

リノからビシビシ伝わります

 

それに対してジニーちゃんも

同様で類は類を呼ぶと同じで

精神的にも安定しておらず

似た者同士が寄り添って生きてます

 

これぞ人間と感心して読めましたが

世界を旅する勇気を持ち合わせていても

精神的には未熟でもやもやと常に戦い苦しんでおります

  

世界を旅する勇気があるなら

精神的にも成熟して強い人間だろうと

感じてしまいますが

そんなことなく世の中には

様々なタイプが存在していると

改めて感じさせられました

 

当時の日本は亭主関白だとすると

ジニーちゃんは受け入れられず

リノもそういった日本の感情を

内に秘めていたのかもしれません

 

ジニーちゃんもリノのどこに

惚れたのかリノに対して妄信してる

感じが面白く外国人に興味を持ってしまいます

 

ということで小説の教訓として

・本心を常に疑い見つめ直すことが大事

・向き合うには勇気が必要

・世界は広い

  

気持ちいい作品ではありませんでしたが

そういう人もいるわなと感じる世界でした

 

本日のブログは終ります

それではまた明日さようなら

 

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