主夫の軌跡 第7章 『孤独との共存』

32歳になって会社を退職してから

自分一人という孤独な時間を体験することが出来た

それまでは身近に家族が居たり

学生生活を送っていたり

会社員として働いていたり

周囲には誰かしら人間がいた

 

社会人時代には転勤で1人暮らしの期間も

あったが忙しく一人の時間を満喫する余裕はなかった

 

退職して4年間の間

家族が朝から出勤していなくなり

帰ってくる夕飯の時間まで

私はずっと『独り』の時間を満喫する

そして今後も同様

 

今振り返ると退職してからが

自分と向き合えた気がする

幼少時に思い描いていた

『なぜ自分は生きているのか』 

『なぜ自分は自分なのか』

それが理解出来ず

納得出来る答えをずっと探していた過去

その疑問に再度向き合えてうれしい

 

幼少時の天真爛漫な時期

私でいうと小学校入学前に

一番上記の問いを感じており

30年ぶりに再会出来た

退職するまで自分と向き合う余裕がなく

放置していた疑問、答えのない問題

退職して何もしがらみがなく

対峙するものがなくなったときに

気付く自分との時間

  

自分しかいない、音のない、温度の管理された、

縛られない、何をしてもいい、自分だけの、

そんな空間で座禅を組み目を閉じて深呼吸を繰り返す

ただ呼吸だけに集中し、他の思想に

惑わされないように呼吸に呼吸に集中するだけ

 

答えなど簡単に出る訳でなく

ただ鍛え上げた先にある気もするので

自身を鍛えて鍛えて高みを目指す

 

余裕がなかった会社員時代を思い出すと

自身の力不足を思い知らされるので

もっと鍛錬しないといけないと感じる

当時は全く気付かなかったし

自信を保とうと必死にもがいていた

頑張っている人は嫌いではないけど

環境が変わらないと視野は広くならないと実感する

 

昔を思い返すことはあるし

未来を思い描くことも多い

やりたいことは常に思いつくし

何より日々を積み重ねて自身を強化していきたい

弱かった過去に戻りたくない

そして年齢を重ねるごとに強くありたい

私にとって孤独とは必要な時間

自身と対峙する貴重な時間

 

はたから見たら引籠りの主夫だけど

満喫しているので問題ない

友達もいるので寂しくない

1人で自己鍛錬していることは必要な事

誰かに推奨するつもりもないけど

私にとっては大事な作業

圧倒的に過去より成長している自分に満足しているし

これからの成長にとても期待している

明らかに変わったのは

存在感が出てきたと思う事があること

いるだけで醸し出す雰囲気がある

それをもっと強くして仙人のようになりたい

こいつは只者ではないという貫禄を持ちたい

常に鍛え上げて自身と

向き合ってきたものだけが持つ独特の風格

それを目指すには1人でいいし物も必要ない

他人が居たら逆に邪魔かもしれない

私にとって孤独とは修行かもしれない

ただ辛くない、積み上げることが大切だと気付いているから

 

過去を振り返る程に成長を感じる

昔の自分にありがとうと言いたいし

未来の自分も現在の自分にありがとうと言っていたい

だから積み重ねを辞めない

孤独と向き合い日々鍛錬をする

 

人と群れ合いたい訳ではない

『なぜ私が私なのか』知りたいだけである

その為に自身を強化し未知の領域へ突き進みたい

ただそれだけである

 

 

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