芥川賞受賞作品『砧をうつ女』李恢成作

DSC_0005

砧をうつ女を読んだ

朝鮮半島の女性が日本人男性と結婚し

日本の北の端っこに移り住み生活し死んでいく

それを子供目線で書いていく小説

母親の生涯を描き

可愛がられて育ち且つ逞しい性質で

人生の道中出会った日本人男性に

生涯を委ねることになった

が、生活はうまくいかず

家族関係も円満でなく

子供も小さく育ち切っていない状態で

志半ばで他界した

 

子供目線での解説では

母親の後悔に関しては

そこまで触れてないけれども

母親の本心はどうだったのだろうか

生まれ育った環境も申し分なく

気質も伴い気高く生きてきた母親が

描いた人生は満足したものだったのか

 

ただし我が子に対する愛情は

子供自身が受け取っていたために

母親も我が子に出会えただけでも

十分だったのかもしれない

 

父親目線に物事を考えると

計画が上手くいかないことで 

精神が揺らぎそれが家族に悪影響を

及ぼしてしまったと考えてしまう

人間誰しもが壁にぶち当たり

悩み苦しみもがくことを知っている

それに対して成すすべは己の鍛錬にのみ解決する

誰かが解決してくれるわけもなく

目を背ければますます問題は膨れ上がり且つ

徐々に自身を弱らせていく

ならば問題発生と同時に

向き合い小さくても行動を起こすことが大事

精神の揺らぎを起こさぬためにも

日々の鍛錬と同時に食事、睡眠、運動に気を使い

身体を常に整えて備えておくこと

 

この父親も理解していたとは思うものの

なかなか難しいことだとは私も感じる

ただし、生きていくことは苦しいことではなく

工夫次第で様々に変化する可能性もあるので

諦めずに向かいたい切磋琢磨しただただ精進していくこと

 

そんな父親を関係者に持つ人々も

全てを受け入れた上で自身を鍛錬し

困難を乗り越えていくことを祈ります

様々な人生を垣間見えたことに感謝し

読書感想文を締めたいと思います

心は見えなくとも感情を理解し心を想像する

ありがとうございました

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA