無職になって挑んだ初フルマラソン|35kmで脱落したのに満足できた理由
会社を辞めて時間ができたとき、
「やりたいことを全部やってみよう」
と考えました。
その中で、ふと目に留まったのが フルマラソン。
なぜあえて過酷なものに挑戦したのか?
理由は単純で、
- 自分の体力はどの程度なのか?
- 本当にフルマラソンは素人でも走れるのか?
- “通用するのかしないのか” を確かめたい
この3つを確かめたかったからです。
1. 練習ゼロ・普段スニーカー・ぷーさんの着ぐるみで出場
まず言っておくべきなのは、
私は“フルマラソンに対して完全に素人”だったということ。
✔ 練習ゼロ
✔ 普段履いているスニーカー
✔ まさかの「ぷーさんの着ぐるみ」で参加
明らかに準備不足でしたが、
逆にそれが「自分らしさ」だと思い、そのまま挑戦しました。
結果的には、これが大会の楽しさを倍増させました。
沿道の応援がすごい。
子どもたちからは手を振られ、大人からは「かわいい!」と声援が飛ぶ。
普通のランナーでは味わえない経験が山ほどありました。
2. 実際に走ってみて分かった“フルマラソンの恐ろしさ”
走り始めの数キロは余裕があり、
「案外いけるかもしれない」と思うほど。
しかし――
■ 20kmを過ぎると体が重くなる
■ 25kmを過ぎると脚が言うことを聞かない
■ 30kmを過ぎると“地獄”が始まる
それでも走り続け、
35km地点で足切り(タイムオーバー)。
結果としては完走できず、
4時間半でコースアウトとなりました。
しかしその瞬間、
不思議なことに悔しさはありませんでした。
3. なぜ完走できなかったのに満足できたのか?
理由はシンプルで、
「自分の限界まで真正面から挑戦した」と実感できたから。
足は動かない。
呼吸も苦しい。
体が悲鳴を上げているのが分かる。
その “ギリギリの状態” まで走った結果、
充実感が身体の奥から湧き上がってきました。
無職になって
“好きなことを好きなタイミングで挑戦できる自由”
を噛みしめた瞬間でもあります。
4. 大会後は3日間動けなかった|本当に危険なスポーツだった
フルマラソンを甘く見てはいけません。
走っている間はアドレナリンもあり、
なんとか前に進めます。
しかし大会が終わってからが本番。
✔ 全身の筋肉痛
✔ 足を動かせない
✔ 階段を下りられない
✔ 正直、3日間ほぼ動けなかった
さらに、運営側は当然ですが、
✔ 救急隊員が常駐
✔ 倒れるランナーが出てもおかしくない
ここまで対策をしているのを見ると、
フルマラソンは命に関わる危険なスポーツなんだ
と痛感しました。
“素人がノリで走るものではない” というのが率直な感想です。
5. それでも挑戦した価値は大きかった
完走はできなかった。
しかし挑戦した価値は大きかった。
- 参加費:1万円前後
- 記念Tシャツ付き
- 忘れられない思い出
- 生涯1回しかない衝撃体験
- 自分の限界が把握できる
- 応援の温かさに触れる
- “本気で走る人たちの凄さ” を知る
何よりも、
「やりたいと思ったことをすぐに行動に移す」
という人生を体現できたのが大きい。
無職になって得た最大の財産は、
こういう“強烈な体験”を積み重ねられることなのだと思います。
6. もし興味があればぜひ挑戦してほしい
フルマラソンは素人には危険です。
ただし、正しい準備をして挑めば、一生の思い出になります。
■ 参加費1万円前後
■ 記念シャツあり
■ 雰囲気最高
■ 人生の話のネタになる
“やって後悔”より、“挑戦しない後悔”の方が大きい。
私は35kmで脱落しましたが、
それでも胸を張って言えます。