【ブログ】違和感という人生のコンパス|STED流「本能の使い方」
■ はじめに
人生を歩いていると、ふと胸の奥に“ざらつき”のような感覚が生まれる瞬間があります。
言葉にならない。理由も説明できない。
ただ、「何か違う」と体の中心がわずかに反応する。
私はこれを “違和感” と呼び、
長年、自分の人生のコンパスとして扱ってきました。
振り返れば、転機も選択も成長も、この小さな違和感を見逃さなかったことで生まれています。
■ 違和感は、人生の「初期警報」である
違和感は大きく2種類あります。
- 外界に対して生じる違和感
- 自分の内側から生じる違和感
特に私が重視しているのは後者です。
行動しようとする前、
何かを受け取った瞬間、
決断の手前の手前で、
ほんのわずかな“停止感”が訪れる。
昔の私はこの違和感を無視して進んだ結果、
数か月後に大きな問題として跳ね返ってくることが何度もありました。
しかし異なるのは 現在の私は必ず立ち止まるということ。
違和感が消えるまで、
原因を洗い出し、
必要なら行動を修正し、
最も身軽な状態に戻す。
これが今の私の“正しい歩き方”です。
■ 違和感は、磨かれるほど鋭くなる
社会人なりたての頃、
私は特に大きな違和感を感じやすい体質でした。
- 不自然な指示
- 無駄な行動
- 間違った方向性
- 本心とズレた付き合い
- 自分を偽る瞬間
そうした場面で、胸の奥で“火種”のような不快感が生まれ、
放置すると炎のように大きくなりました。
当時は処理できず、違和感に押しつぶされるような感覚すらありました。
しかし今は違います。
長年の瞑想・習慣化・行動量の積み重ねにより、
違和感は 大きな炎になる前に消せる小さな火花 に変わりました。
今の私は、
違和感の“微弱な点滅”を察知した時点で立ち止まり、
すぐにルート修正を行います。
これはもはや 反射に近い判断 です。
■ 違和感を放置すると「心が重くなる」
違和感を無視して行動すると、
身体にも心にも確実に負荷がかかります。
- 思考が止まる
- 行動が鈍る
- 気分が沈む
- モチベーションが消える
- 体が重く感じる
逆に、違和感を処理すれば
心も身体も一気に軽くなる。
これは何度も経験してきたことです。
違和感とはつまり、
“自分の中心がズレつつある”というサイン。
だから私は必ず向き合う。
■ 違和感の正体は「本能の声」
なぜ違和感に従うと人生がうまく回るのか?
答えはシンプルで、
違和感とは 「本能が未来の損失を先読みしている状態」 だからです。
損失回避、本心の歪曲、不自然な行為、認知のズレ。
それらを微細に察知して起こる現象が“違和感”。
人間の脳は、意識より遥かに高速で状況判断しているため、
違和感は“先に出る”のです。
■ 私は違和感を「コンパス」として扱う
人生に地図はありません。
答えも正解もありません。
ただし、自分という内部には
“行くべき方向を示す磁針”が存在する。
それが違和感です。
違和感がある方向は、
ほぼ間違いなく誤ったルート。
違和感が消えた方向が、
自分にとって正しいルート。
私はそれを何十回も経験してきた。
違和感は私の人生のコンパスであり、
本能がくれる最も正確な方向指示器です。
■ おわりに
違和感を消す技術を身につけると、
人生が驚くほど軽くなります。
- 判断が速くなる
- 行動が正しくなる
- 無駄な悩みが消える
- 自分を誤魔化さなくなる
- 本心の純度が高まる
- 行動の速度が圧倒的に上がる
これは私自身が実証してきたことです。
違和感は敵ではなく、
生き抜くための味方。
どう扱うかで人は大きく変わります。
あなた自身の“違和感”とも、
ぜひ向き合ってみてください。